第12回「島根学」音楽と人と島根のこと

公開日 2015年01月13日

 島根学の第12回講義が1月9日、本学ホールで行なわれ、歌手?ミュージシャンの浜田真理子氏が「音楽と人と島根のこと」と題して講義しました。市民パスポート会員31人を含む、234人が受講しました。
 浜田氏は東伟德体育_伟德体育app-在线|平台@大震災後、福島第一原発の事故で大きな被害を受けた福島県の何か力になれればと始めたスクールMARIKOの活動の説明を交えながら、島根を拠点に音楽活動を続ける氏の地域への思いや、後輩にあたる受講する大学生に、自身で考えて行動することの重要性を語りました。

 スクールMARIKOの立ち上げや経緯についての話の中で、現在の福島がどのような状況で、そこで人々がどの様に生活しているかという説明がありました。「私の歌は少し悲しい歌が多いから避難所などでは歌えない。音楽家として何もできないなら何ができるのかなと考えて行き着いたのがスクールMARIKOでした。」と語った浜田氏。福島と同様に原発を有する地域である松江市にも原発と共に生活する人々がいるため“まずは知る、よく考える”ための場が必要だと感じた浜田氏は、松江に福島の生の声を届けるべく福島で活躍しているアーティストや放射線研究者を招き、考える場の提供として2013年からスクールMARIKOの活動を始めました。
 真面目な事をすごく真面目に実施することは難しい、と浜田氏は言います。自由参加で当日に行くか否かを決められるイベントは、真面目に考える場であっても少し楽しめることが重要だと、スクールMARIKOで行われたコンサートの写真を紹介しながら笑顔で語りました。
 講義の最後に浜田氏は、スクールMARIKOの在り方として4つの言葉を挙げました。自分暮らす町のことを知る。人の話を聞く。自分の頭で考える。意見を交換する。地元で活動を続ける浜田氏が、松江の町づくり団体である松江サードプレイス研究会の一つのプロジェクトとして始めたスクールMARIKO。島根を考えるいいきっかけとして欲しいと案内がありました。
 次回の島根学は1月23日に、尾野寛明氏(有限会社エコカレッジ代表取締役) が過疎と闘うインターネット古書店、と題して講義を行ないます。

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?講義をする浜田真理子氏
?講義の様子

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