【学生取材】観光実践フィールドワーク:伟德体育_伟德体育app-在线|平台@遺産「出雲國たたら風土記」2日目:奥出雲町

公開日 2023年10月19日

 島根大学の特別副専攻「観光教育プログラム」の「観光実践」受講者によるフィールドワークが、島根県立大学と合同で、9月5日から7日に2泊3日の日程で行われました。2日目は4つの班に分かれ、それぞれの班が自分たちの関心に合わせて奥出雲町内で行き先を決定し、自由にフィールドワークに出かけます。

 学生広報サポーターは2つ班を取材しました。

 

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 私(立畑)はB班のグループ学習に同行しました。

 B班では、奥出雲町役場、奥出雲観光協会、民間の旅行会社であるTAVIKALA(タビカラ)、たたら製鉄を行っていた糸原家の住宅を訪問し、奥出雲町の観光の取組や、たたら製鉄を行っていた糸原氏について学習しました。少し前に放送された連続ドラマが奥出雲町で撮影されたことにより観光客が急増していること、伟德体育_伟德体育app-在线|平台@人観光客だけでなく外国人観光客向けのツアーが行われ好評であること、糸原家の住宅でカフェの経営や博物館を開設していることを学びました。

 

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 私が取材をしていく中で感じたことは、今回関わった皆さんが、奥出雲町の発展に強い想いを持たれているということです。行政と民間といった立場の違いがあるかもしれませんが、「興味がない人に対して、体験や食事を通して興味を持つきっかけを見つけてもらえるようアプローチする」「外国人の方にわかりやすく説明できるよう、ガイドも月1で勉強会をする」「カフェの経営や茶室を利用して、年間を通じて多くの方に来てもらう」というように様々な工夫をして、奥出雲町へ訪れてもらえるよう活動されており、とても凄いと感心しました。

 

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 B班の総合理工学部3回生の学生は、「フィールドワークを通じて、授業を受けるだけでは理解しにくい地域の雰囲気やまちの人の暖かさを感じることができました。行政?民間の観光に携わる方々とお話しすることで、地域を支えるものとしての観光産業について理解が深まったように思います。今回の学習でたたら製鉄を軸に多くの産業がつながり、現在のまちがつくられていることを学ぶことができました。」と話してくれました。

 

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 私(吉田)はC班に同行しました。C班では、木次線を軸になにか案を考えることができたら、という想いのもとフィールドワークに向かいました。

 

 最初に向かった八重滝は、伟德体育_伟德体育app-在线|平台@の滝百選に指定されている名瀑です。約1.5kmの清流に、変化にとんだ8つもの滝があります。迫力満点の滝は圧巻でしたが、道の整備が不十分で、けがや転落の可能性があるといった課題も見つかりました。この場所を選択した理由を聞くと、「シンプルに滝が見たかったから」とのことでした。雲南市には八重滝の他にも名瀑があり、観光地として人気です。自然豊かな雲南市ならではの観光を学生自身が満喫し、それを盛り込むことで臨場感のある成果物になっていきそうです。

 

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 次に向かったのは白磁工房です。こちらでは申込者限定で陶芸体験を開催しています。「何か体験を行ってみたい」という想いでこの場所をフィールドワークの行き先として選んだそうです。学生たちは初めての陶芸体験ということでなかなか苦労している様子でしたが、工房の方の丁寧な指導のおかげで無事に作品が完成しました。体験後は、工房の方の説明を受け、その後質問の時間がとられます。序盤は盛り上がっていた質問タイムでしたが、だんだんと沈黙が目立つようになってしまいます。もちろん、学生は前日に質問をしっかりと準備していました。しかし、説明の中に事前に用意した質問への回答などもあり、何を聞けばいいのか言葉に詰まってしまったようです。相手のお話を受けて質問を更に深めていくことの難しさを体感でき、こちらもまた学生にとって身になる体験になったのではないかと思います。

 

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 そして、いよいよ今回のフィールドワークの目玉であるJR木次線に乗ります。心地の良いゆったりした運転や、窓からの景色、名物のスイッチバックを楽しみながら移動していきます。途中で、観光客や地元の方にインタビューもしました。事前準備の段階は、「電車内でインタビューするぞ」と意気込んでいた学生ですが、いざ電車に乗るとなかなか声をかけられません。それでも、数名の方に貴重なお話を聞くことができました。木次線への思いや管理体制が厳しい現状など、衝撃的な内容が次々入り込んできました。事前調査だけでは分からなかったことを知ることができ、学生にとって大きな収穫となったようです。

 

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 最後に棚田を見に行きました。たたらの地である奥出雲には、雄大な棚田が広がっています。棚田ができた背景や、裏話の解説を受けながらその景色に目を向けると、また違った楽しみ方ができたようです。何も知らずに見ても、目の前に広がる光景は変わらず美しいでしょう。それをただ単に美しい景色で終わらせず、それに更なる魅力を付加するのが、先人たちの守り継いできた歴史や伝統にあるのだと、棚田が教えてくれたようでした。

 

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(学生広報サポーター 取材?撮影 立畑泰征、吉田怜夏)

 

 

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