島根大学お宝研究vol.14
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?センター長 …………………荒西 太士 Futoshi Aranishi(学術研究院農生命科学系?生物資源科学部担当?教授)Fisheries Ecosystem Project Center吉岡 秀和 Hidekazu Yoshioka (学術研究院環境システム科学系?生物資源科学部担当?助教) 横田 康平 Kohei Yokota (情報科学系民間企業?技術者) 友部 遼 Haruka Tomobe (豊田工業高等専門学校環境都市工学科?助教) 八重樫優太 Yuta Yaegashi (総合化学系民間企業?技術者)Fisheries Management Research Center (FMRC) established as the first institution of higher education and research of fisheries science in the National Universities along the Sea of Japan in 2014. FMRC had delivered education programs and research projects for the development, management, conservation, aquaculture and breeding of valuable fisheries resources for 5 years. Fisheries Ecosystem Project Center established by reorganization of FMRC in 2019, on a mission to promote the practical application of FRMC's research achievements for sustainable fisheries production and stock enhancement in cooperation with governmental and non-governmental fisheries organizations in the San-in Region.資源や環境,生態系のダイナミックスを正しく理解するためには,現地調査によるデータ収集もさることながら,現象を理論面から評価して予測することが不可欠です。さらに,水産資源をはじめとする様々な生物資源の管理や保全の意思決定プロセスにおいても,理論的な検討の重要性が増しています。このような背景から,当センターの研究プロジェクトを数理的な観点からサポートする若手研究者集団「数理解析勉強会」を2020年4月に発足しました。制御理論や数理科学,流体力学や最適化,河川生態学や統計学,有限要素解析や環境工学など生物資源の管理に理論面から迫る多様な専門の研究者が参集しています。また,大学,高専,民間企業という異なる所属の研究者が,各々の立場から忌憚のない意見を交換して相互理解を深めつつ,当センターの研究目標である『水圏エコシステムの複雑系の解明』を支援していきます(数理解析勉強会代表 吉岡秀和)。会的ニーズに対応する地元貢献型の課題に位置付けられています。21陸封アユの保全管理に関する研究プロジェクト.Computers & Mathematics with Applications, 79, 1072-1093(2020)ではアユ資源の数理解析を取り扱いました.水圏生態の複雑系を数理モデル化するサポートチーム発足An applied mathematical engineering team starts to support complex modeling and analysis of aquatic ecosystem.研究者紹介概 要伟德体育_伟德体育app-在线|平台@海側国立大学初の水産科学に関する高等教育研究組織として2014年に設置された水産資源管理プロジェクトセンターは,有用水産資源の開発,管理,保全,培養および増殖に関わる教育と研究を推進してきました。山陰地方の地域特性を考慮した研究成果の実用化を促進するため,2019年には水圏エコシステムプロジェクトセンターへ改組し,関係諸機関と協力して山陰水産業の持続的かつ安定的な振興に貢献します。特色?研究成果?今後の展望水圏エコシステムプロジェクトセンターでは,地域社会における産業振興や環境保全をテーマとした省庁系研究を受託し,令和2年度から2件の研究プロジェクト―広島県灰塚湖におけるアユの増殖と島根県宍道湖における水草の抑制を展開します。両研究ともに対象生物の生物生態や遺伝系統のデータをはじめとして,対象生物と競合する生物群の生態データや水質?天候?地勢の環境データなどを収集して解析します。その後,個々のデータを関連付けていきますが,複雑系システムである水圏生態において,膨大なデータから何と何がどう関連しているかを見つけるのは至難の業です。そこで,情報工学と数理科学を基盤とした数理生態学という新たな分野が近年発展してきました。この分野の先駆者の一人である当センター兼任教員の吉岡助教は,大型研究プロジェクトの始動に伴い,同僚の研究者を組織化して数理解析サポート体制を構築しました。社会的実装への展望当センターのプロジェクト研究は,身近で起きている深刻な社会問題の解決を目的としており,学内外の英知を結集して社水圏エコシステムプロジェクトセンター
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